マウス・ラット・スナネズミの仲間

 ここではマウス・ラット・スナネズミについて紹介します。
 実験動物としておなじみのマウスやラットは、実はハムスターなどよりもよくなつき、世話も簡単で、ペットにも向いています。

 マウスは小型のネズミで、ハツカネズミが正式名称です。ペット用に改良された品種としてファンシーマウス、パンダマウス等があります。

 ラットは大型のネズミです。マウスより大きい分、頭がよく人にもなつきやすいです。ペット用に改良されたものはファンシーラットとも呼ばれ、さまざまな毛色が存在します。

 スナネズミは、ネズミの尻尾にふさふさの毛をはやしたような外見で、ネズミの尻尾が苦手は苦手だけどスナニズミなら大丈夫という人も多いです。マウスやラットのようにはなつかず、仲間とじゃれ合う様子を眺めて楽しむ種類のネズミです。


マウス(ハツカネズミ、ファンシーマウス、パンダマウス) 

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 小動物の中ではかなり飼いやすく、飼育経験がなくても飼育方法をきちんと勉強すれば、ほぼ問題なく飼育することができる動物です。

 一般的にネズミと呼ばれるのはこのマウスと、1回り大きいラットのことです。好奇心旺盛で人によくなつき、飼い主にじゃれたり甘えたりします。

 日本では害獣のイメージのせいかあまり飼育されていませんが、本来ペットに適した動物で、日本でも江戸時代には多く飼われていたそうです。

 ペットとして代表的なのは、実験用のマウスをペット向けに改良したファンシーマウス(カラーマウス)、少し小柄なパンダマウス、改良によってちぢれ毛になったティディマウスの3品種です。
それぞれ少しずつ見た目や性質が異なりますが、いずれも種としては同じ「ハツカネズミ」です。
ポピュラー度  ★★

日本ではまだまだペットとしてはポピュラーではありませんが、実験動物としての歴史が長いため飼育方法などを調べるのは容易で、診察可能な病院も多いようです。

なつきやすさ ★★★  非常になつきやすく、飼い主との信頼関係ができてくると甘えたりじゃれたりします。 
世話しやすさ  ★★★  比較的飼育しやすい動物ですが、尿の量が多く、トイレを覚えないので、掃除はまめにする必要があります。
大きさ 

5-10cm、20-50g オスの方がメスよりも大きめです。パンダマウスは他の品種より少し小さいです。

静かさ  ★★★  基本的にほとんど鳴きません。回し車の音がうるさいことがありますが、音がしないタイプの回し車を購入すればほぼ無音です。
夜 / 昼行性  夜行性の動物です。飼い主が昼間に構ったりするうちに昼夜逆転してしまうこともありますが、妊娠中のラットを昼夜逆転させると生まれてくる子どもの発達に影響が出るという研究報告もあるので、日中は寝かせておく方が無難かもしれません。
暑さ耐性  ★★ 28℃
寒さ耐性  ★★ 15℃ 冬場(とくに夜間)はペットヒーターなどが必要です。 
ストレス耐性  ★★★ 他の多くの小動物と同じく、環境の変化や音には敏感です。
寿命  2-2.5年
多頭飼育  ★★★ 群れで生活する動物ですが、ラットとは異なりオス同士での飼育は難しいです。
繁殖しやすさ  ★★★

発情期:一年中 産子数:6-15頭
妊娠期間は18-22日。ネズミ算式という言葉があるように、オスとメスを同居させるとよく増えます。オスは1頭につき1ケージ用意する必要があるため、生まれた後のこともよく考えましょう。 



ラット(ファンシーラット)

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 小動物の中ではかなり飼いやすく、飼育経験がなくても飼育方法をきちんと勉強すれば、ほぼ問題なく飼育することができる動物です。

 一般的にネズミと呼ばれるのはこのラットと、1回り小
さいマウスのことです。マウス同様、とても人になつきやすく、飼い主にじゃれたり甘えたりします。

 ドブネズミと呼ばれているのもこの種類です。名前からは不衛生な印象を受けますが、医療実験などにも使わ
れることからわかるように、住む場所が清潔なら決して
汚いことはありません。

 ペット用として販売されているラットは、ペット向けに改
良されたもので、ファンシーラットとも呼ばれます。様々な毛色の品種があり、品種ごとに少しずつ性質も違うようです。
ポピュラー度  ★★

日本ではまだまだペットとしてはポピュラーではありませんが、実験動物としての歴史が長いため飼育方法などを調べるのは容易で、診察可能な病院も多いようです。

なつきやすさ ★★★  非常になつきやすく、飼い主との信頼関係ができてくると甘えたりじゃれたりします。 
世話しやすさ  ★★★  比較的飼育しやすい動物ですが、尿の量が多く、トイレを覚えないので、掃除はまめにする必要があります。
大きさ  ★★★

18-25cm、250-500g オスの方がメスより一回り大きいです。

静かさ  ★★★  基本的にほとんど鳴きません。回し車の音がうるさいことがありますが、音がしないタイプの回し車を購入すればほぼ無音です。
夜 / 昼行性  夜行性の動物です。飼い主が昼間に構ったりするうちに昼夜逆転してしまうこともありますが、妊娠中のラットを昼夜逆転させると生まれてくる子どもの発達に影響が出るという研究報告もあるので、日中は寝かせておく方が無難かもしれません。
暑さ耐性  ★★ 28℃  
寒さ耐性  ★★ 15℃ 冬場(とくに夜間)はペットヒーターなどが必要です。  
ストレス耐性  ★★★ 他の多くの小動物と同じく、環境の変化や音には敏感です。
寿命  2-4年  
多頭飼育  ★★★ 群れで生活する動物で、オス同士での飼育も可能です。仲のよい仲間とはよくじゃれ合い、活発に遊びます。
繁殖しやすさ  ★★★

発情期:一年中 産子数:3-18
妊娠期間は21-23日。ネズミ算式という言葉があるように、オスとメスを同居させるとよく増えます。連続出産はメスに負担をかけるため、出産直後はオスを別のケージに移します。



スナネズミ(ジャービル) 

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 小動物の中ではかなり飼いやすく、飼育経験がなくても飼育方法をきちんと勉強すれば、ほぼ問題なく飼育することができる動物です。

 ハムスターより人に慣れにくく、撫でられたり手に乗せられることはストレスになります。
 多頭飼育が可能なため、仲間同士で毛づくろいしたりじゃれあったりする姿を見て楽しむことができます。

 尻尾が長いですが、毛がふさふさしているので、マウスやラットのピンク色の尻尾が苦手な方でも大丈夫というが多いです。

 写真のノーマルカラーの他にも、ブラック、ホワイト、シナモンなど、毛色にバリエーションがあります。
ポピュラー度  ★★

そこそこポピュラーな小動物です。

なつきやすさ ★  個体差がはげしく、ハムスターのように慣れる個体もいれば、触ろうとすると噛みつく個体もいます。怖がらせたりせず普通に接していれば、手渡しで餌を受け取るくらいにはなります。慣れたとしても触られることはストレスになるので、基本的に触れ合うよりも鑑賞して楽しむ動物です。 
世話しやすさ  ★★★  比較的飼育しやすい動物です。尿も少量でほとんどにおわず、部屋に放してやる必要もありません。食事はハムスターフードなどに野菜やハトの餌などを混ぜて与えることが多いようです。 
大きさ 

10-18cm、60-90g 尻尾は7-15cm。ジャンガリアンハムスターより1回り大きいくらいの動物です。

静かさ  ★★★  普通に飼育している限りほとんど鳴くことはありません。回し車の音がうるさいことがありますが、音がしないタイプの回し車を購入すればほぼ無音です。
夜 / 昼行性  ★★ 本来は夜行性ですが、飼い主の生活パターンに応じてかなり柔軟に変化します。
暑さ耐性  25℃ 暑さには弱い動物です。
寒さ耐性  ★★★ 10℃ 寒さには比較的強いですが、冬場(とくに夜間)はペットヒーターなどが必要です。
ストレス耐性  ★★ 臆病で、とくに音に敏感です。極度の緊張状態に置かれると、突然倒れてけいれん(癲癇)を起こすことがあります(病院に連れていったりする必要はなく、ほとんどの場合自然に回復します)。
寿命  3-5年 
多頭飼育  ★★★ 群れで生活する動物で、オス同士での飼育も可能です。子育ても群れのメンバーで協力して行います。仲のよい仲間とはよくじゃれ合い、活発に遊びます。
繁殖しやすさ  ★★★

発情期:一年中 産子数:1-12頭
妊娠期間は24-26日。連続出産はメスに負担をかけるため、出産直後はオスを別のケージに移します。



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