ハムスターの仲間

 ペットとして主に飼われているハムスターは、体の大きなゴールデンハムスターと、体の小さなドワーフハムスター(ジャンガリアン・キャンベル・ロボロフスキー・チャイニーズハムスターの総称)に分類できます。

 一般的に知られている白地に茶色のぶちのハムスターがゴールデンハムスターです。
 ドワーフハムスターは小さくて飼育スペースが少なく済むので、特に日本で人気です。

 初心者にも飼いやすいのはゴールデンハムスターとジャンガリアンハムスターで、適切に接すればほとんどの個体は人によく慣れ、自分から手に乗ったりしてくれます。


ゴールデンハムスター(シリアンハムスター) 
 小動物の中ではかなり飼いやすく、飼育経験がなくても飼育方法などをきちんと勉強すれば、ほぼ問題なく飼育することができる動物です。

 ハムスターの中では賢くおっとりとした性格で、ほぼ全ての個体が人に慣れます。
 頭がよいので、トイレを覚えたりする一方、思わぬ方法でケージから脱走したりします。

 毛の色や模様、毛並みなどのバリエーションが豊富で、黒、茶、銀、白、クリーム色、ぶち模様、長毛、短毛など様々な種類があります。
ポピュラー度  ★★★ 日本でハムスターといえば、大体がこのゴールデンハムスターか、一回り小さいジャンガリアンハムスターのことです。大抵のペットショップで手に入りますが、カラーによっては入手が困難です。小動物を診察できる病院でなら大抵は診てもらえます。最近はインターネットで里親やお見合い相手の募集も多くされています。
なつきやすさ ★★  ハムスターの中で一番人に慣れやすい種類です。「ハムスターはちっともなつかない」という経験談の多くは、間違った接し方でハムスターを怖がらせてしまったことが原因で、周りの人の接し方に問題がなければ、噛みつくことはまずありません。うまく慣らせば自分から手に乗ってくるようにもなります。 
世話しやすさ  ★★★  日常の世話でそれほど神経質になるべき要素はありません。餌は市販のペレットで十分で、トイレを覚えるので掃除も楽です。 
大きさ  ★★ 15-20cm100-200g ハムスターの中では大きめの種類で、両手で包みこめるくらいの大きさです。 
静かさ  ★★★  鳴くことはまずありません(強い痛みや命の危険を感じたときに、悲鳴のような声を上げることがあります)。金網のケージだと、がりがりとかじって音を立てる場合があります。回し車を回す音がガラガラとうるさい場合がありますが、音が鳴らないタイプの回し車を購入すればほぼ無音です。 
夜 / 昼行性  ★  夜行性なので、昼間は巣箱で寝ています。夕方頃に餌をやると巣箱からもそもそと出てきて、目が覚めるに従って活発に動きだし、回し車を回したり、金網にぶらさがったりしています。
暑さ耐性  ★★  28℃ 
寒さ耐性  ★  18℃ 多くの小動物と同様、寒さに弱く、冬場は飼い主の就寝中も温度が下がらないようにペットヒーターなどを用意する必要があります。 
ストレス耐性  ★★★  急な環境の変化や、飼い主の触りすぎがストレスとなり、体調を崩すことがあります。音に敏感ですが、日常的に聞こえてくる音ならある程度慣れます。テレビのそばに置いたりしなければ大丈夫です。 
寿命  ★  2-3年 
多頭飼育  ★  必ず1頭につき1ケージで飼育してください。縄張り意識が強いので、一緒に生まれ育った兄弟や親子でも、大人になると互いに激しく攻撃し合い、死に至る場合もあります。 
繁殖しやすさ  ★★  発情期:一年中 産子数:4~19匹
 
一年中繁殖可能で、きちんとした知識があれば流産などの危険も少なく、繁殖は比較的容易です。ただし一度に生まれる子どもの数が最大19頭と多く、1頭につき1ケージ用意する必要があるため、生まれた後のことをよく考える必要があります。  


ジャンガリアンハムスター 
 小動物の中ではかなり飼いやすく、飼育経験がなくても飼育方法などをきちんと勉強すれば、ほぼ問題なく飼育することができる動物です。

 ハムスターの中ではゴールデンハムスターの次くらいに慣れやすく、ほぼ全ての個体が人に慣れます。性格は活発で、我が道を行くタイプが多いです。

 一匹一匹の個性が強いのもジャンガリアンハムスターの特徴で、怒りやすい子やなれなれしい子など様々なので、複数頭を飼うのも楽しいです(1匹につき1つのケージを用意してあげてください)。 

 カラーは写真のノーマルの他にも、サファイア、パールホワイト、プディングがあります。
ポピュラー度  ★★★ 日本でハムスターといえば、大体がこのジャンガリアンハムスターか、一回り大きいゴールデンハムスターのことです。大抵のペットショップで手に入り、小動物を診察できる病院なら大体は診てもらえます。最近はインターネットで里親やお見合い相手の募集も多くされています。 
なつきやすさ ★★  ドワーフハムスターの中ではかなり慣れやすいです。「ハムスターはちっともなつかない」という経験談の多くは、間違った接し方でハムスターを怖がらせてしまったことが原因です。人に噛みつく癖がある個体もいますが、根気よく適切に接すれば改善します。うまく慣らせば自分から手に乗ってくるようにもなります。とくに自家繁殖で小さい頃から優しく接してあげるとよく人に慣れ、人に噛みつく癖が残ることはほとんどありません。
世話しやすさ  ★★★  日常の世話でそれほど神経質になるべき要素はありません。餌は市販のペレットで十分です。トイレを覚えるかどうかは、小さいときの環境や個体の性格によります。 
大きさ  ★★ 7-13cm30-45g ゴールデンハムスターより小さく、片手に乗るくらいの大きさです。 
静かさ  ★★★  鳴くことはほとんどありませんが、個体によってはストレスを感じると鳴くことがあります。金網のケージだと、がりがりとかじって音を立てる場合があります。回し車を回す音がガラガラとうるさい場合がありますが、音が鳴らないタイプの回し車を購入すればほぼ無音です。 
夜 / 昼行性  ★  夜行性なので、昼間は巣箱で寝ています。夕方頃に餌をやると巣箱からもそもそと出てきて、目が覚めるに従って活発に動きだし、回し車を回したり、金網にぶらさがったりしています。
暑さ耐性  ★★  26℃ 
寒さ耐性  ★★  15℃ 多くの小動物と同様、寒さに弱く、冬場は飼い主の就寝中も温度が下がらないようにペットヒーターなどを用意する必要があります。  
ストレス耐性  ★★★  急な環境の変化や、飼い主の触りすぎがストレスとなり、体調を崩すことがあります。音に敏感ですが、日常的に聞こえてくる音ならある程度慣れます。テレビのそばに置いたりしなければ大丈夫です。 
寿命  ★  2-3年 
多頭飼育  ★  原則1頭につき1ケージで飼育してください。縄張り意識が強いので、一緒に生まれ育った兄弟や親子でも、大人になると互いに激しく攻撃し合い、死に至る場合もあります。兄弟・姉妹であれば一生喧嘩せずに過ごせる場合もありますが、ある日突然喧嘩になり、一方が他方に噛みついて死なせてしまうということもあるので、分けて飼育する方が安全です。 
繁殖しやすさ  ★★★  発情期:一年中 産子数:1~9匹
一年中繁殖可能で、きちんとした知識があれば流産などの危険も少なく、繁殖は比較的容易です。ただし一度に生まれる子どもの数が最大9頭で、1頭につき1ケージ用意する必要があるため、生まれた後のこともよく考える必要があります。  


キャンベルハムスター 
 小動物の中ではかなり飼いやすく、飼育経験がなくても飼育方法などをきちんと勉強すれば、ほぼ問題なく飼育することができる動物です。

 ジャンガリアンハムスターと非常に近い種類で、同種なのではという説もあったくらいです。性格は活発で、ジャンガリアンより若干癖があり、人に噛みつく癖が抜けない場合もあるといわれていますが、飼い主の手の上で眠ってしまうくらい慣れる個体もあり、一匹一匹の個性が強いです。

 ジャンガリアンよりもカラーバリエーションが多いことも特徴で、ブラックやチョコレート、ホワイト、イエロー、パイド(まだら模様)、赤目や黒目などがあります。
ポピュラー度  ★★

日本でハムスターといえば、大体がゴールデンハムスターかジャンガリアンハムスターのことで、キャンベルはマイナーです。最近はインターネットで里親募集がされていることも多いので、利用するのもよいでしょう。生態や体の仕組みもほぼジャンガリアンと同じなので、病院探しで困ることはあまりないでしょう。

なつきやすさ ★★  個体の性格やペットショップなどでの扱われ方によっては、人に噛みつく癖がなかなか抜けないことがありますが、根気よく適切に接すれば改善します。うまく慣らせば自分から手に乗ってくるようにもなります。とくに自家繁殖で小さい頃から優しく接してやるとよく人に慣れます。 
世話しやすさ  ★★★  日常の世話でそれほど神経質になるべき要素はありません。餌は市販のペレットで十分です。トイレを覚えるかどうかは、小さいときの環境や個体の性格によります。 
大きさ  ★  7-13cm30-45g ゴールデンハムスターより小さく、片手に乗る大きさです。 
静かさ  ★★★  鳴くことはほとんどありませんが、個体によってはストレスを感じると鳴くことがあります。金網のケージだと、がりがりとかじって音を立てる場合があります。回し車を回す音がガラガラとうるさい場合がありますが、音が鳴らないタイプの回し車を購入すればほぼ無音です。 
夜 / 昼行性  ★  夜行性なので、昼間は巣箱で寝ています。夕方頃に餌をやると巣箱からもそもそと出てきて、目が覚めるに従って活発に動きだし、回し車を回したり、金網にぶらさがったりしています。
暑さ耐性  ★★  26℃ 
寒さ耐性  ★★  15℃ 多くの小動物と同様、寒さに弱く、冬場は飼い主の就寝中も温度が下がらないようにペットヒーターなどを用意する必要があります。 
ストレス耐性  ★★★  急な環境の変化や、飼い主の触りすぎがストレスとなり、体調を崩すことがあります。音に敏感ですが、日常的に聞こえてくる音ならある程度慣れます。テレビのそばに置いたりしなければ大丈夫です。 
寿命  ★★  2-3年 
多頭飼育  ★  原則1頭につき1ケージで飼育してください。縄張り意識が強いので、一緒に生まれ育った兄弟や親子でも、大人になると互いに激しく攻撃し合い、死に至る場合もあります。兄弟・姉妹であれば一生喧嘩せずに過ごせる場合もありますが、ある日突然喧嘩になり、一方が他方に噛みついて死なせてしまうということもあるので、分けて飼育する方が安全です。 
繁殖しやすさ  ★★★  発情期:一年中 産子数:1~9匹
一年中繁殖可能で、きちんとした知識があれば流産などの危険も少なく、繁殖は比較的容易です。ただし一度に生まれる子どもの数が最大9頭で、1頭につき1ケージ用意する必要があるため、生まれた後のこともよく考える必要があります。 ※古い飼育書等で、ジャンガリアンハムスターと交配が可能であると書かれている場合や、ペットショップでもジャンガリアンとの交雑種が販売されている場合がありますが、交雑種の多くは先天的な異常をもっています。交雑は避けてください。 


ロボロフスキーハムスター 
 どちらかというと上級者向けのハムスターです。

 ハムスターの中では一番小さな種類で、子どもっぽく愛らしい姿が特徴です。

 非常に臆病で、うまく育てても他のハムスターのように自分から手に乗ったりすることはまれです。一方、好奇心が旺盛で妙に積極的な面もあり、ふらっと近づいてきて飼い主の指先を軽くかじってみて、そそくさと逃げていったりすることもあります。

 ハムスターの中で唯一多頭飼育に向いている種類で、みんなで団子になって寝ている姿などを見られるのも魅力です。あまり触ったりせず、見て楽しむタイプのハムスターといえるでしょう。
ポピュラー度  ★★ 日本でハムスターといえば大体がゴールデンハムスターかジャンガリアンハムスターのことで、ロボロフスキーはマイナーです。最近はインターネットで里親募集がされていることも多いので、入手は困難というほどではないでしょう。体が小さいため、ハムスターの経験豊富な獣医でも扱いに困る場合があります。 
なつきやすさ ★  非常に臆病で、うまく育てても他のハムスターのように自分から手に乗ったりするようになることはまれです。「鑑賞用」として楽しみましょう。 
世話しやすさ  ★★★  日常の世話でそれほど神経質になるべき要素はありません。餌は市販のペレットで十分です。トイレはほぼ覚えません。 
大きさ  ★  7-8cm15-35g ハムスターの中では一番小さく、ジャンガリアンの半分程度の大きさです。 
静かさ  ★★★  臆病なため、他のハムスターよりはよく鳴きますが、環境に慣れるに従って鳴かなくなります。金網のケージだと、がりがりとかじって音を立てる場合があります。回し車を回す音がガラガラとうるさい場合がありますが、音が鳴らないタイプの回し車を購入すればほぼ無音です。 
夜 or 昼行性  ★  夜行性なので、昼間は巣箱で寝ています。夕方頃に餌をやると巣箱からもそもそと出てきて、目が覚めるに従って活発に動きだします。
暑さ耐性  ★  25℃ ロボロフスキーは体が小さい分、他のハムスターよりも温度変化に弱いので注意が必要です。 
寒さ耐性  ★★  15℃ 多くの小動物と同様、寒さに弱く、冬場は飼い主の就寝中も温度が下がらないようにペットヒーターなどを用意する必要があります。 
ストレス耐性  ★★  急な環境の変化や、飼い主の構いすぎがストレスとなり、病気になったり死んでしまうことがあります。音に敏感ですが、日常的に聞こえてくる音ならある程度慣れます。ハムスターの中でも神経質で体調を崩しやすいです。 
寿命  ★  2-3年 
多頭飼育  ★★  ハムスターの中で唯一多頭飼育に向いている種類です。ただし個体によって相性はありますし、最初の引き合わせ方が悪くてびっくりして喧嘩してしまい、そのまま関係が悪化してしまうようなこともあります。ある日何かのきっかけで突然喧嘩しだす場合もあるので、いざというとき隔離できるだけの準備はしておくべきです。 
繁殖しやすさ  ★★ 

発情期:一年中 産子数:1~9匹
ネズミの中では繁殖が難しく、一年以上つがいで飼っても生まれないことがあるくらいです。一方、他の種類のハムスターは1頭につき1ケージ必要なため、準備は少なくて済むでしょう。 



チャイニーズハムスター 
 比較的飼いやすい小動物ですが、マイナーなため飼育方法等の情報は少なめです。

 世話が簡単で、尿などのにおいもほとんどなく、人に慣れやすい種類ですが、尻尾が長めで見た目がねずみに似ているせいもあってか、日本での人気はいまいちです。

 カラーはグレーと白の混じったノーマル(写真)、グレー一色や、ジャンガリアンに似た模様のブラウン、シルバーなど。 

ポピュラー度  ★★ 日本でハムスターといえば大体がゴールデンハムスターかジャンガリアンハムスターのことで、チャイニーズはマイナーです。最近はインターネットで里親募集がされていることも多いので、入手は困難というほどではないでしょう。生態や体の仕組みはジャンガリアンなどに似ているので、病院探しで困ることはあまりないでしょう。
なつきやすさ ★★  慣れやすさはドワーフ種の中で一番ともいわれ、うまく慣らすと自分から手に乗ってきてくれます。 
世話しやすさ  ★★★  日常の世話でそれほど神経質になるべき要素はありません。餌は市販のペレットで十分です。トイレを覚えるかどうかは、小さいときの環境や個体の性格によります。 
大きさ  ★  8-13cm28-41g ゴールデンハムスターより小さく、ジャンガリアンハムスターよりやや細長い印象で、片手に乗るくらいの大きさです。 
静かさ  ★★★  鳴くことはほとんどありませんが、個体によってはストレスを感じると鳴くことがあります。金網のケージだと、がりがりとかじって音を立てる場合があります。回し車を回す音がガラガラとうるさい場合がありますが、音が鳴らないタイプの回し車を購入すればほぼ無音です。 
夜 or 昼行性  ★  夜行性なので、昼間は巣箱で寝ています。夕方頃に餌をやると巣箱からもそもそと出てきて、目が覚めるに従って活発に動きだし、回し車を回したり、金網にぶらさがったりしています。
暑さ耐性  ★★  26℃ 
寒さ耐性  ★★  15℃ 多くの小動物と同様、寒さに弱く、冬場は飼い主の就寝中も温度が下がらないようにペットヒーターなどを用意する必要があります。 
ストレス耐性  ★★★  急な環境の変化や、飼い主の触りすぎがストレスとなり、体調を崩すことがあります。音に敏感ですが、日常的に聞こえてくる音ならある程度慣れます。テレビのそばに置いたりしなければ大丈夫です。 
寿命  ★  約2年 
多頭飼育  ★  原則1頭につき1ケージで飼育してください。縄張り意識が強いので、一緒に生まれ育った兄弟や親子でも、大人になると互いに激しく攻撃し合い、死に至る場合もあります。兄弟・姉妹であれば一生喧嘩せずに過ごせる場合もありますが、ある日突然喧嘩になり、一方が他方に噛みついて死なせてしまうということもあります。 
繁殖しやすさ  ★★★ 

発情期:一年中 産子数:1~9匹
一年中繁殖可能で、きちんとした知識があれば流産などの危険も少なく、繁殖は比較的容易です。ただし一度に生まれる子どもの数が最大9頭で、1頭につき1ケージ用意する必要があるため、生まれた後のこともよく考える必要があります。 




トップページ